モグラ談

40代のリベラルアーツ

【美】ランス美術館コレクション 風景画のはじまり コローから印象派へ(SOMPO美術館:2021/7/22)

作品情報 【概要・雑感】 連休なので、と調べたところ、バルビゾン好き、風景画好きにはたまらない企画をやってるではないですか、ということで早速鑑賞。“コローやクールベ、バルビゾン派から印象派まで、フランスの近代風景画をたどる展覧会です。” パリ北…

【映】花様年華 (prime video:2021/07/21)

作品情報 【概要・雑感】 ウォッチリストから一作。我が青春のウォン・カーウァイ作品、撮影クリストファー・ドイルのペア。マギー・チャンとトニー・レオン。トニー・レオンはカンヌで主演男優賞。 時と音を調合した映像美、映さないことで想像を誘う実験的…

【美】百花繚乱-華麗なる花の世界-(山種美術館:2021/6/26) 

作品情報 【概要・雑感】 毎回すばらしい企画。My most favorite museum!開館55周年記念展覧会。古径、土牛、蓬春、青樹、御舟などなど。心洗われた。大満足。 古径の葉や茎にみる淡く流れるような薄緑と輪郭。傾く構図が不安定さと同時に動きを感じさせる…

【句】令和3年6月

青々と燃ゆる緑や初夏の梅母子つなぐ捕虫網かな夏子立蜜蜂や輝く産毛縞の河(※)噴水や水面打つ音はしゃぐ稚児暑き午後稚児の黒髪照る日差し青緑に外すイヤホン新世界夏木立飛び立つ小鳥足止める昼下がり鴉鳴く声そよぐ風(※)時鳥広がる夏野午後の二時河川…

【句】令和3年5月

連休からにわか俳句をはじめてみる。自然や心情を定型の中で分節してみる、というのはなかなか味わい深い。勉強が必要。 朝涼に太極拳や動き出す 葉脈や娘の成長柏餅 笹粽まっすぐ育てなめらかに 子どもの日祝い祝われいつまでも 鯉のぼり役目果たしてしたり…

【本】西洋音楽史(岡田暁生)

書籍情報 【概要】 “新書で通史”の一環で読了。 著者は、京大人文科学研究所の音楽学者。本著は、18世紀から20世紀初頭までのクラシック音楽を内包する、中世から現代に至る西洋音楽の通史をわかりやすくコンパクトにまとめたありがたい一冊。 【ポイント】 …

【映】暗数殺人 (prime video:2021/05/04)

作品情報 【概要・雑感】 蓮實重彥の新書を読み、ひさしぶりに映画でもと思い、ウォッチリストから一作。2019年のキム・テギュン作、チェイサーのキム・ユンスクが刑事役、チュ・ジフンが連続殺人犯役。 韓国クライムサスペンスとして、安定したストーリーと…

【美】平山郁夫展(成川美術館:2021/4/8)

作品情報 【概要・雑感】 春の箱根。恩賜公園でマメザクラとホトトギス、杉並木をとおって成川へ。平山郁夫の収蔵作品を一挙公開。春草、御舟につらなる代表的日本画家。藝大学長、美術院理事長、ユネスコ親善大使等々、活動の人でもある。日本画を、“東洋画…

【美】狩野派と土佐派 幕府・宮廷の絵師たち(根津美術館:2021/3/26)

作品情報 【概要・雑感】 年度末、一息ついたので、仕事帰りにぶらり。はじめての根津美術館。落ち着ける庭園、美しい建築。豊かな時間、空間を感じられる都心の美術館。那智の滝図と燕子花図屏風を所蔵。 ともに室町に始祖を持つ狩野派、土佐派。所蔵の両派…

【美】20世紀のポスター[図像と文字の風景](東京都庭園美術館:2021/2/27)

書籍情報 【概要・雑感】 目黒川沿いを散歩しながら美術館巡り。郷さくら美術館→目黒区美術館→庭園美術館。桜は芽がほのかに心を開きはじめたかな、という丸み。とても気持ちいい1日。 郷さくら美術館は、昭和から現代の日本画を展示。こぶりな建物、清潔な…

【本】チャンドラーあれこれ(春樹訳)

書籍情報 【概要・雑感】 ハードボイルドでも、と思いチャンドラー。村上春樹がチャンドラーから影響を受けたためか、春樹訳だからか、春樹作品を読んでいるような錯覚感多々あり、でもやはりそこはフィリップマーロウ。 春樹訳は中毒性が高い。「ロング・グ…

【本】難民と市民の間で -ハンナ・アレント『人間の条件』を読み直す(小玉重夫)

書籍情報 【概要・雑感】 著者は、教育哲学、アメリカ教育思想、戦後日本教育思想史の専門家。本著は、ハンナ・アレントの「人間の条件」を、前著「全体主義の起源」との関係を意識しながら、現代の公共性や教育問題にひきつけて読み解く。 社会と対置し、国…

【本】1984年(ジョージ・オーエル, 高橋和久訳)

書籍情報 【概要・雑感】 一度は読んでおこうと思っていたディストピアもの代表作。AI時代になにかと引き合いにだされる。図書館の予約がようやくまわってきたので読了。 監視社会の様相が知られるところだが、ディストピアの本質は、権力にとって悪しき行い…

【本】アダム・スミス 「道徳感情論」と「国富論」の世界(堂目卓生)

書籍情報 【概要】 年末年始は資本主義を考える近年、今年は国富論(山岡洋一訳)に手を伸ばしたが、長丁場になりそうなので、まず新書を読了。 著者の堂目卓生氏は、大阪大学大学院経済学研究科の教授。紫綬褒章受賞(2019)、本書でサントリー学芸賞受賞。…

【美】眠り展(東京国立近代美術館:2020/12/26)

開催情報 【概要・雑感】 娘が理科実験している間に訪館。上野や京都などの国立美術館共催企画第三弾。副題は、「アートと生きること ゴヤ、ルーベンスから塩田千春まで」。“「眠り」に関連して生み出された表現は、起きている時とは異なる視点で、私たちの…

【美】東山魁夷と四季の日本画(山種美術館:2020/12/25)

開催情報 【概要・雑感】 年末年始は郷土や日本の美を想い起こす時期。ということで、いつも素晴らしい企画の山種美術館。今回は頑張ってチャリで激走。 “青の画家”と称された戦後の国民的画家、東山魁夷。群青の豊かさ、美しさ、静謐、境界のやさしさ。静音…

【映】劇場版「鬼滅の刃」夢幻列車編(TOHOシネマズ日比谷:2020/11/13)

開催情報 【概要・雑感】 天邪鬼につき、ようやく接触。アマゾンでTV放映分をいっきに観て、その流れで映画館に。煉獄さん、サイコー。エンドロールで涙。 アニメ初見時は、東京喰種と彼岸島に少年ジャンプ色を足した印象か、などと評論家ぶっていたが、いや…

【美】桃山 天下人の100年(東京国立博物館:2020/11/13)

開催情報 【概要・雑感】 茶の湯に興味をもちはじめたところ、とてもタイムリーでありがたい企画。はじめての国立東京博物館平成館。敷地にはいると、美しく色づくユリノキが迎えてくれた。 室町の終焉から江戸までの30年。豪壮、絢爛のイメージのある桃山文…

【本】夏への扉(ロバート・A・ハインライン, 福島正実訳)

書籍情報 【概要・雑感】 SF小説の御三家は、クラーク、アシモフとハインラインと知り、ハインラインは未読だったので興味を持ち読了。著者(1907-1988)は、アメリカのSF作家。“科学技術の考証を高水準にし、SFというジャンルの文学的質を上げることに貢献…

【本】平成の経済(小峰隆夫)

書籍情報 【概要】 書評で評価が高かったので読了。日本経済新聞出版社企画の平成3部作の一冊(ほかは「平成の政治(御厨貴、芹川洋一編著)」「平成の経営(伊丹敬之著)」。読売・吉野作造賞受賞作。 著者は、元経企庁職員。物価局長、調査局長を歴任。本…

【美】The UKIYO-E 2020(東京都美術館:2020/8/27)

開催情報 【概要・雑感】 国内では大衆画として、欧米には印象派画家以来、影響を与えてきた浮世絵。国内で充実したコレクションを有す、太田記念美術館、日本浮世絵博物館、平木浮世絵財団のコレクションを結集し、約450点を展示(春画はなし)。音声ガイド…

【美】さくら 美術館でお花見!(山種美術館:2020/8/25)

開催情報 【概要・雑感】 オリパラ開催に伴い企画された特別展だが、会期を変更して開催。日本人の美意識に深く結びついた桜に焦点をあて、近現代の日本画50点を展示。素晴らしい企画!音声ガイドは安井邦彦さん。 春の訪れを感じさせる桜。四季の変化と生活…

【美】月岡芳年 血と妖艶(太田記念美術館:2020/8/25)

開催情報 【概要・雑感】 幕末から明治前半に活躍した芳年。“血みどろ絵”、“残酷絵”で知られ、乱歩や三島などを惹きつけたとされるが、いやいや美人画もなかなか。本展覧では、「血」「妖艶」「闇」にわけて約150点展示。ひとつひとつの作品に丁寧な解説がつ…

【映】ドラえもん のび太の新恐竜(109シネマズ二子玉川:2020/08/24)

開催情報 【概要・雑感】 世界に誇る究極の汎用型ロボット、ドラえもん。ハンカチ握りしめて娘と鑑賞。川村元気さん脚本、主題歌はミスチル。これまでにない迫力、今風の演出(ジブリ風の演出も垣間見られたがそのくらいではゆるがない)。ピー助のゲスト出…

【本】人口減少時代のデザイン(広井良典)

書籍情報 【概要】 やはり少子化が社会課題の根源だ、ということで広井先生の近著を読了。 著者は、人口減少下での社会保障問題に警鐘を鳴らし続けてきた。 本著は、日本の人口減少の特色を踏まえ、持続可能性を高めるための社会保障、医療、都市政策、価値…

【本】AIには何ができないか(メレディス・ブルサード著,北村京子訳)

書籍情報 【概要】 日経の書評を見て購入・積読していたものを読了。 著者は、ベル研やMITメディアラボでソフトウェア開発経験を持つデータジャーナリスト。 本著は、テック文化の明るい未来に疑問を持ち始めた著者が、テクノロジーにできることの限界を理解…

【美】珠玉のコレクション-いのちの輝き・つくる喜び(SOMPO美術館:2020/8/14)

開催情報 【概要・雑感】 1976年開館の旧東郷青児 損保ジャパン日本興亜美術館がSOMPO美術館として開始。開館記念展ということで訪問。3フロアにわかれたこぶりな美術館。新宿西口でてすぐ。気軽に訪れたい。 ゴッホ、ゴーギャン、ルノワール、セザンヌ、ユ…

【本】大分断 教育がもたらす新たな階級社会化(エマニュエル・トッド)

書籍情報 【概要】 サブタイトルが気になり読了。さらりと読めるよ、PHP新書。 著者のエマニュエル・トッド氏(1951-)はフランスの歴史家、文化人類学者、人口学者。家族制度、人口研究から政治・社会を分析し、ソ連崩壊、アラブの春、トランプ大統領当選、…

【本】一千一秒物語(稲垣足穂)

開催情報 【概要・雑感】 松岡正剛氏の書評でえらく推されていたので読了。 なんという世界。小説なのか詩なのか、ストーリーに解釈が必要なのか。そうしたものを超越して、書くということは、ここまで自由と広がりの可能性を持っているのか。孤独、静寂、暴…

【本】日本語が亡びるとき -英語の世紀の中で

書籍情報 【概要】 以前、人から紹介され、積読していたものをふと気になり読了。 著者は、小説家。アメリカの大学で日本近代文学も教える。“12歳で渡米するもアメリカになじめず、日本文学全集を読んで過ごしたものの、20年アメリカに居続けてしまった”経歴…