モグラ談

40代のリベラルアーツ

2021-03-01から1ヶ月間の記事一覧

【美】狩野派と土佐派 幕府・宮廷の絵師たち(根津美術館:2021/3/26)

作品情報 【概要・雑感】 年度末、一息ついたので、仕事帰りにぶらり。はじめての根津美術館。落ち着ける庭園、美しい建築。豊かな時間、空間を感じられる都心の美術館。那智の滝図と燕子花図屏風を所蔵。 ともに室町に始祖を持つ狩野派、土佐派。所蔵の両派…

【美】20世紀のポスター[図像と文字の風景](東京都庭園美術館:2021/2/27)

書籍情報 【概要・雑感】 目黒川沿いを散歩しながら美術館巡り。郷さくら美術館→目黒区美術館→庭園美術館。桜は芽がほのかに心を開きはじめたかな、という丸み。とても気持ちいい1日。 郷さくら美術館は、昭和から現代の日本画を展示。こぶりな建物、清潔な…

【本】チャンドラーあれこれ(春樹訳)

書籍情報 【概要・雑感】 ハードボイルドでも、と思いチャンドラー。村上春樹がチャンドラーから影響を受けたためか、春樹訳だからか、春樹作品を読んでいるような錯覚感多々あり、でもやはりそこはフィリップマーロウ。 春樹訳は中毒性が高い。「ロング・グ…

【本】難民と市民の間で -ハンナ・アレント『人間の条件』を読み直す(小玉重夫)

書籍情報 【概要・雑感】 著者は、教育哲学、アメリカ教育思想、戦後日本教育思想史の専門家。本著は、ハンナ・アレントの「人間の条件」を、前著「全体主義の起源」との関係を意識しながら、現代の公共性や教育問題にひきつけて読み解く。 社会と対置し、国…