モグラ談

40代のリベラルアーツ

2023-02-01から1ヶ月間の記事一覧

【映】バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)(アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ)

「バベル」「21グラム」のイニャリトゥ作品。アカデミー作品賞、監督賞ほか(’15)。マイケル・キートン主演。エドワード・ノートン、ナオミ・ワッツ、「ラ・ラ・ランド」のエマ・ストーンなどが脇を固める。2014年、120分、米。 ヒーロー映画「バードマン」…

【映】リリーのすべて(トム・フーパー)

「英国王のスピーチ」でアカデミー賞を受賞したトム・フーパー監督と、「博士と彼女のセオリー」でアカデミー賞の主演男優賞を手にしたエディ・レッドメインが、「レ・ミゼラブル」に続いてタッグを組み、世界で初めて性別適合手術を受けたリリー・エルベの…

【映】スプリング・フィーバー(ロウ・イエ)

“天安門事件を題材にした「天安門、恋人たち」で2006年に中国当局から5年間の映画製作禁止を言い渡されたロウ・イエ監督が、当局の目をかいくぐって手持ちカメラによるゲリラ撮影で撮りあげた心理サスペンス”(映画.com)。2009年、115分、中・仏合作 恋愛の…

【美】セタビの森の動物たち わたしたちは生きている!(世田谷美術館)

アーティストの恰好のモチーフとなってきた動物たちをコレクションから。散歩がてら拝観。 入口で地元の小学生の動物の製作がお出迎え。いきいきしている。ほのぼのする。 柳原義達の「道標・鴉」。軽い恐怖を先入観にもってしまう鴉。取り払って観るとその…

【映】バビロン(デイミアン・チャゼル)

久しぶりに妻と映画館。「ラ・ラ・ランド」のデイミアン・チャゼル作品。ブラピ、マーゴット・ロビー出演。トビー・マグワイアもちょい役で登場。「ラ・ラ・ランド」のジャスティン・ハーウィッツの音楽が3時間超惹きつける。2022年、189分、米。 1920年代の…

【美】日本の風景を描く-歌川広重から田淵俊夫まで-

日本の自然や風景を題材にした江戸から現代までの作品を展示。 平安以来、日本の風景画は写実よりも心象やイメージをのせてきた。江戸後期に街道が整備され旅への意識が広がる。宿場を描いた広重の浮世絵風景画の人気の背景。明治以降、西洋技法を学んだ画家…

【音】オルガンプロムナードコンサート(サントリーホール 2023/2/9)

奏者は秋本奈美さん。デュリフレ、バッハ、ベダール、モーツアルトより。 奏者の真横の二階席から。両手両足の動き、波打つ体の軸、肩から指先に流れ込む感情まで感じられる。 モーツアルトまでの3曲はとても短い。壮大で力強いデュリフレ、穏やかな物語が進…

【映】第三の男(キャロル・リード)

映画ランキングで常にあがってくる一作をアマプラで。戦後分割統治されたウィーンを舞台としたノワール。カンヌグランプリ。1949年、105分、英。 終戦直後、分割統治下にあったウィーンに親友ハリー・ライムを訪ねてきた作家のホリー。ハリーの家に着くとハ…

【映】パリの調香師 しあわせの香りを探して(グレゴリー・マーニュ)

“挫折した天才調香師が人生崖っぷちな運転手との交流を通して再生していく姿を、ディオールの撮影協力&エルメスの専属調香師監修のもと描いたヒューマンドラマ“(映画.com)。2019年、101分、仏。 調香師アンヌ役のエマニュエル・ドゥボス、初見。専門職の…

【映】戦場のピアニスト(ロマン・ポランスキー)

フランクルの「夜と霧」を再読し、ふと思い出して観る。ユダヤ教徒の父を持ち、幼少時にゲットーに移され、強制収容所に送還された両親をもつロマン・ポランスキーの代表作。アカデミー監督賞、主演男優賞など。2002年、148分、仏・独・ポーランド・英合作。…