【本】チャンドラーあれこれ(春樹訳)
【概要・雑感】
- ハードボイルドでも、と思いチャンドラー。村上春樹がチャンドラーから影響を受けたためか、春樹訳だからか、春樹作品を読んでいるような錯覚感多々あり、でもやはりそこはフィリップマーロウ。
- 春樹訳は中毒性が高い。「ロング・グッドバイ」「さよなら、愛しい人」「大いなる眠り」を連読。チャンドラーを離れて、フィッツジェラルドの「グレート・ギャッツビー」も再読。
- 孤独、執拗、ナルシズム、自由、刹那、諦観、約束。ハードボイルドのよいところ。
【もう1冊】
- 世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド(村上春樹,新潮文庫)⇨もっとも読んでる春樹作品。博士いいね。春樹作が安定しているのは、ストーリーの神話性が骨格を支えているからかな、などと思う。
- 国境(黒川博行,2014,文春文庫)⇨和製ハードボイルド多々あり、迷うところだが一作あげるとすれば野獣より鮫よりこれ。疫病神シリーズ、はやく次作みたい。
- 華麗なるギャッツビー(バズ・ラーマン,2013,ワーナー)⇨「ムーラン・ルージュ」のラーマン監督。ディカプリオは原作のイメージにぴったり。映画のほうはキラキラ・ピカピカ。