【美】ランス美術館コレクション 風景画のはじまり コローから印象派へ(SOMPO美術館:2021/7/22)
【概要・雑感】
- 連休なので、と調べたところ、バルビゾン好き、風景画好きにはたまらない企画をやってるではないですか、ということで早速鑑賞。“コローやクールベ、バルビゾン派から印象派まで、フランスの近代風景画をたどる展覧会です。”
- パリ北東シャンパーニュ地方のランス美術館コレクションを展示。まずコローの作品が並ぶ。落ち葉を踏みしめる音、足の裏から伝わる感触、土の湿り気、小川のよどみを運ぶ風のにおいまで感じさせる。ここに描かれた風景が生み出す空気は、現代の私たちが、いつでも見いだすことができるものではないかな、と思う。それはすなわち、写実的であるけれども、そこにはコローがイマジネートした抒情的世界が封じこめられ、ゆえに普遍性を獲得した、とでもいいましょうか。
- 日本画とは異なる多様な緑。森の緑。厚塗りの樹木、人々が憩う木陰。
- ウジェーヌ・ブーダン。空の王者。空を中心とする大胆な構図、底知れぬ迫力を感じさせる動きある雲。“遥か彼方の灰色がかった霞の中に雲を配置して青空を輝かせること”(ブーダン)