モグラ談

40代のリベラルアーツ

【映】鑑定士と顔のない依頼人(Amazon Prime:2021/12/11)

作品情報

  • ウォッチリストから一作。一流オークショニアの孤独と愛がもたらすサスペンス。原題 “The offer”。2013年イタリア映画。監督のジュゼッペ・トルナトーレは、ニュー・シネマ・パラダイス海の上のピアニストなどで有名。音楽は同士と組むことが多いエンニオ・モリコーネ。主演のジェフリー・ロイ・ラッシュは、シャインでアカデミー主演男優賞受賞。相棒のキーファー・サザーランドがかっこいい。
  • “Every Feeling can be faked”. 贋作に真実が潜むなら、偽りの愛にも真実が潜む。
  • 主演の英語に心落ち着かせる老年のクイーンズイングリッシュを感じたが、ラッシュはオーストラリア生まれオーストラリア育ちの模様。いよいよ聞き取る力も衰えてきたか。
  • 前半で結末を予期させるあたり、サスペンス性というより、ドラマに魅力。老芸術家が若さに我を失うところに“ベニスに死す”を想起。あれもイタリア映画だった。アダージェット漂う。