【映】パプリカ（Amazon Prime：2022/1/9）
- 筒井康隆氏の同名小説を今敏監督が映画化。2006年、90分。声優に綾波レイで有名な林原めぐみさん。
- パレードのオリエンタリズムに押井守作品を、題材とした夢の捉え方に大友克洋作品の空気感。映像技術は一昔感否めないが、むしろ味わいあり。
- 夢や思念の世界と視覚で検知する世界との境界が融解していく。夢の世界を支配しようとするものがでてくる。ん？この状況、夢をオンライン空間に置き換えて考えてみると、すでに現実に起きているのでは。そしてそれは加速している。
- 夢の可視化は現実に近づいている。脳波解析とAIでおぼろげにつかむことは7,8年前から可能になっている。BMI投資で周辺技術は相当進展しているはず。あとは動機かもしれないが、睡眠の世界くらい放っておこうよ。
- 最近、SFプロトタイピングというものがある。イノベーションには飛躍の発想が必要で、それをSF発想手法に求めようというもの。無理して突飛な発想を求めずとも、内と外に目を凝らせばよいのではないかと思う。
- 最後に巨大化し破裂する。夢に表出した人々の苦念をひとえに吸収し成仏させる。南無。
