モグラ談

40代のリベラルアーツ

【アニメ】約束のネバーランド(白井カイウ、出水ぽすか原作、神戸守監督)

  • Primeでちらりと観てはまった。コミックは、2016-2020少年ジャンプ掲載。
  • 仕組まれて、囲われて、定められた子供たち。カズオイシグロの”Never let me go“や、押井守の”スカイ・クロラ“を想起するが、本作の設定はスケールが壮大。子供たちの共同体に、15少年漂流記が重なるが、本作は身内で争わない、分裂しない。常に応援の心持ちで見続けられる。
  • 1話目からストーリーは急速に展開していく。約束がカナンの地を示すことに気づく。なにかにつかさどられている世界観、隣人愛を大切にする主人公、どこかしらキリスト教的発想をみつけられなくもない。
  • 革命家の孤独。殲滅か敗北か。正義を追及すると、倫理は二の次になる。原体験が決定させる。ノーマンが進撃のエレンに重なる。全体ではなく、一人ひとりを観ること、愛することが、苦悩を開放し、未来を切り拓く。エマとミカサの愛がそうさせる。
  • キャラクターデザイン。普段はあどけない表情、眼球を点にするだけで恐怖のどん底の表情に切り替わる。制作はclover works。
  • 鬼滅、呪術、進撃、喰種、彼岸島寄生獣。オニや亜人の漫画が好きな自分に改めて気づく。

“それがあなたの本当にしたいことなの?”

作品情報