モグラ談

40代のリベラルアーツ

【映】さよなら、人類(ロイ・アンダーソン)

  • ブラックでシュールな作品、ベネチア金獅子賞、ということで観てみたが。。2014年、100分、スウェーデンノルウェー・フランス・ドイツ合作。そうえいば、昔、いか天で同じタイトルの曲がはやったなぁ、などと回想。
  • オープニングの空気から、常識的でも計画的でもない物語を予感させる。シニカルなショートコント。スウェーデン語が異趣をそえる。
  • が、からぶった感じ。不条理というほどでもない、たんに隠しきれない俗欲を不自然に描く小品を続けて差し出される。前衛を目指して、ありきたりに終わってしまったような。
  • 不自然でひきつけようとする20分が過ぎ、一応の物語としての骨格が提示される。二人の行商人、面白グッズを売り歩く。なにかを期待してみてしまう。30分たち、60分たち、、なにも伝わってこない。無音を多用する。眠くなってくる。
  • 絵画的なミザンセヌ。ハマスホイ的な香りを感じないでもない。
  • ラスト15分、不愉快なモチーフの小品2つ。

“お金の代わりにキスを払ってね。ロッタの店ではキスで払うのよ。”

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