モグラ談

40代のリベラルアーツ

【映】コーダ あいのうた(シアン・ヘダー)

  • 愛のコリーダ”となぜかオーバーラップしてしまったが全然関係ない作品。まえから気になっていたものをウォッチリストから。2021年、112分、米仏加合作。サンダンスで4冠、2022年アカデミー賞では作品賞を含む3冠。2014年の仏「エール」のリメイク。どちらを先にみようか迷ってこちらから。
  • CODAはChildren of Deaf Adultsの略。耳の聞こえない両親に育てられた子ども。高校生のルビーは漁を営む家族を支える。ふとはいった高校の合唱クラブで歌唱の才能をみいだされる。指導教員は熱心にバークリーへの進学を進めるのだが・・・。
  • ルビーはじめキャストが全員よい!冒頭5分で好きになる。家族は実際に聴覚障害のある俳優たち。母親は「愛は静けさの中に」のオスカー女優マーリー・マトリン。父親のトロイ・コッツァーは本作でオスカー。兄役のダニエル・デュラント熱演、これから注目していきたい。指導教員役のエウヘニオ・デルベスを嫌いになる人はいないだろう。
  • いまいちのりきれないルビー、歌っているときの気持ちを指導教員に聞かれる。言葉ではなく手話で答える。感情を手話で発露してきた人生、そのひそやかに守られてきた純粋が歌の力になる。
  • バークリーのオーディションで選んだ“青春の光と影”。胸が震える。
  • ジョニ・ミッチェル、ボウイ、ディラン。6-70年代へのオマージュも感じる。

作品情報