モグラ談

40代のリベラルアーツ

【映】クロッシング(アントワン・フークア)

  • イーサン・ホークwithトレーニングデイのアントワン・フークア監督。間違いない組み合わせなのにまだみてなかった!2008年、132分、米。
  • 悪徳刑事のイーサン・ホーク、うだつのあがらない引退間近の刑事にリチャード・ギア、おとり捜査官としてマフィアに潜入するドン・チードル。それぞれの困難、生活、軋轢が一気にラストで合流していく・・・。
  • 家族のために金が必要なイーサン演じるサル。神に求めるのは許しではなく助け。虚栄心にまみれた切羽詰まった悪徳刑事役といえばイーサンの右にでるものなし。
  • 犯罪都市、人種差別、悪徳刑事、複数の物語の交差から、「クラッシュ」を想起。たしか、クラッシュにもドン・チードル出演だったか。
  • 保身のために自らの論理を正当化する組織と個人。常態化し自覚もない。ここに暴力が加わると地獄ができあがる。
  • 皆が怒りを抱えている。観ていて呼吸が浅くなっていることに気づく。いまいる世界のありがたさをしみじみ感じる。
  • 上空からの犯罪多発地区のショット。整然と並ぶ公営団地群。そこで繰り広げられる暴力の日常。
  • 背後から撃たれるシーン。トレーニングデイを想起。同じ衝撃。
  • なにかが終わるわけでも、結論づくわけでもないラスト。

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