モグラ談

40代のリベラルアーツ

【映】MAMA(アンドレス・ムシェッティ)

  • デル・トロ製作総指揮、「IT “それ”が見えたら終わり」のアンドレス・ムシェッティ監督ハリウッドデビュー作。2013年、100分、スペイン・カナダ。
  • 破産し、共同経営者と妻を殺害し、娘二人をつれて失踪した兄を探すルーカス。5年後、山小屋で変わり果てた娘たちが見つかる。パートナーとともに二人を迎え入れることになったルーカスだが・・・。
  • タイトルロールまでのオープニングの密度の高さ。その先の期待を高める。
  • 怨念が時空を超えてつきまとう。怨念が生じたシーンが視覚的に転移してくる。リングの世界。
  • 恐怖のピークが後半にくる。目を覆う。ホラーとしての映像描写はなかなか。でも、悪霊と会話が成立した時点でこの恐怖が霧散してしまう。この先につながるファンタジー的展開に必要だったのだろうが、怖さは半減。はやり不可知の世界、人間世界では理解できない、懇願しても許されない論理の世界に恐怖は宿る。サムライミの「スペル」のように。
  • ママとかイットとかアスとか端的に怖い。。全体的に心臓に悪いが、目が離せない。つまりホラーとして良作。ムシエッティ監督は「進撃の巨人」のリメイクが決まっているという。期待。
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