モグラ談

40代のリベラルアーツ

【映】スポットライト 世紀のスクープ(トム・マッカーシー)

  • 「ミート・ザ・ペアレント」(00)に俳優として出演していたマッカーシー監督。本作でアカデミー作品賞。2015年、128分、米。
  • 神父による性的児童虐待と、これを看過してきたカトリック教会という巨大権力に、職業生命を賭して挑む記者たちを描く。骨太の社会派サスペンスであり、職業人たちの血気と矜持に満ちる熱いドラマ。
  • 取材チームのデスクにマイケル・キートン、超久しぶり。助演のレイチェル・マクアダムス、「きみに読む物語」「シャーロック・ホームズ」「「アバウトタイム」などで観た顔。上司役のリーブ・シュレイバー、出番は限られたが、無骨ながら自らの役割を果たす姿が印象に残る。
  • 被害者へのインタビューシーンは、さながらドキュメンタリーの切実さと緊迫感。
  • 権力のスキャンダルは記者にとっても新聞社にとっても大きなリスク。現場と経営、それぞれ矜持を持ち、相手を信頼し、託していく。信念でつながっている。熱くなる。
  • スリリングな展開。観ていて血がたぎってくる。こみあげてくる。
  • Based on true story。249人の聖職者が告発され、被害者推定1,000人。
  • 作品情報