モグラ談

40代のリベラルアーツ

【映】お嬢さん(パク・チャヌク)

  • 今月は韓国の小説、映画によく触れた一か月。「オールド・ボーイ」のパク・チャヌク作品。サラ・ウォーターズの「荊の城」(’02)を原案としたサスペンス。2016年、145分、韓国
  • ‘30年代日本統治下の韓国。現地の富豪と日本人令嬢秀子、その財産を狙う詐欺師藤原と詐欺師グループの少女スッキ。それぞれの思惑と愛憎と裏切りが錯綜して物語は進む。
  • 秀子役のキム・ミニは、「夜の浜辺でひとり」(17)でベルリン主演女優賞(韓国初)。スッキ役のキム・テリはオーディションで抜擢。藤原役は「チェイサー」のハ・ジョンウ、そういえば見た顔。
  • チャヌク作品らしいカット、エロスと残酷、赤と黒、様式美、並行して仕組まれた企みを畳みかけるように差し出してくるラストの演出。監督の個性がしっかりと埋め込まれた一作。
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