【美】畠山耕治 青銅を鋳る(菊池寛実記念 智美術館)
- 同僚が企画した鑑賞会に参加。陶芸コレクターの菊池智のコレクションを収蔵する同館だが、本展覧会では鋳物を展示。新たな取り組み。
- はじめての訪館。都心の凛とした佇まい。交友のあった篠田桃紅の作品でお出迎え。館内の内装自体に作品を取り込む。螺旋階段のスロープにガラス作家・横山尚人の作品を、壁面に畠山耕治の作品を。
- 青銅という日本の工芸界ではあまり扱われない素材を極めた畠山。海外で評価を得、国内でも唯一無二のポジションを得る。
- 素材と技法から自由になれないという工芸の本質。その中で、美を見出していく。作家性と市場性のインタラクションで自らのスタイルを築き上げていく。
- 焼き物と鋳物の共通性に思い及ぶ。素材に熱を加え、変容させ、偶発性をときに統制し、ときに委ね、ある種の即興性が表現を豊かにする。
- 解説を頂いた学芸員さんのお話にうなずきっぱなし。とても贅沢な時間。