モグラ談

40代のリベラルアーツ

【美】篁牛人展 昭和水墨画壇の鬼才(大蔵集古館:2021/12/22)

開催情報

  • 日曜美術館でみて訪館。はじめての大倉集古館。中国古典様式の建物は、こぶりながら落ち着きあるオリエンタル。金剛力士の木像がお出迎え。
  • 酒と孤独を愛した異色の水墨画家。「渇筆」という技法は、麻紙をけばだたせ、独特の印象を与える。紙に絵の具をのせるのではなく、紙そのものも取り込もうという意思のようなものを感じた。
  • 古人、仙人、伝説を題材とするものが多い。豊干、寒山拾得風神雷神、金時、雪女。デフォルメされた輪郭、極太の手足、細い描線、激しい墨塗、そのコントラスト。漫画に通じるユーモラス、一方で力強き艶めかしさ。内側にエネルギーの塊のようなものを感じる。