モグラ談

40代のリベラルアーツ

2022-11-01から1ヶ月間の記事一覧

【美】畠山耕治 青銅を鋳る(菊池寛実記念 智美術館)

同僚が企画した鑑賞会に参加。陶芸コレクターの菊池智のコレクションを収蔵する同館だが、本展覧会では鋳物を展示。新たな取り組み。 はじめての訪館。都心の凛とした佇まい。交友のあった篠田桃紅の作品でお出迎え。館内の内装自体に作品を取り込む。螺旋階…

【美】荒井良二のアールぶるっと!(世田谷美術館)

ふらりと最終日前日に入館。絵本でお気に入りの荒井良二さんの展覧会と思いきや、世田美収蔵品から同氏がセレクションした展覧会。 “子どものように自由に考え、描くにはどうすればいいか”を考え続けてきた、同氏によるセレクション。まずアンリ・ルソーの“…

【映】預言者(ジャック・オーディアール)

一旦、韓国映画から離れ、ウォッチリストから。「真夜中のピアニスト」のジャック・オーディアール作品。カンヌ(09)グランプリ。主演のタハール・ラヒムは本作でセザール賞の主演男優賞受賞。 6年の服役となったアラブ人青年マリクは、所内のコルシカマフ…

【映】国際市場で逢いましょう(ユン・ジェギュン)

国民的作品と聞き視聴。観客動員数1410万人の感動叙事詩。2014年、127分、韓国。 助演のキム・ユンジン、「シュリ」と「LOST」でおなじみ。主演のファン・ジョンミンは、一時、ソル・ギョング、チェ・ミンシク、ソン・ガンホに続く実力派俳優と称されたとの…

【映】魔女(パク・フンジョン)

“はやく次作をみたい!”と思わせる久しぶりのバイオレンスアクションの名作誕生。2018年、125分、韓国。 実験施設で育てられた殺人兵器の子供たち。脱走した少女ジュヤン。10数年後、とあることから組織に見つけられ…。 浦沢直樹の「MONSTER」を想起しながら…

【映】お嬢さん(パク・チャヌク)

今月は韓国の小説、映画によく触れた一か月。「オールド・ボーイ」のパク・チャヌク作品。サラ・ウォーターズの「荊の城」(’02)を原案としたサスペンス。2016年、145分、韓国 ‘30年代日本統治下の韓国。現地の富豪と日本人令嬢秀子、その財産を狙う詐欺師…

【映】アクト・オブ・キリング(ジョシュア・オッペンハイマー)

いつしか登録したウォッチリストから。2012年、121分、デンマーク・ノルウェー・イギリス合作。 60年代のインドネシアで吹き荒れたレッドパージ。ギャングたちも加わり100万人規模の虐殺が行われたといわれる。被害者への取材が禁止された製作陣は、加害者に…

【映】スポットライト 世紀のスクープ(トム・マッカーシー)

「ミート・ザ・ペアレント」(00)に俳優として出演していたマッカーシー監督。本作でアカデミー作品賞。2015年、128分、米。 神父による性的児童虐待と、これを看過してきたカトリック教会という巨大権力に、職業生命を賭して挑む記者たちを描く。骨太の社…

【映】妻への家路(チャン・イーモウ)

小説「三体」をきっかけに中国文革・文芸系へ。「活きる」「サンザシの樹の下で」に続く、文革題材のチャン・イーモウ作品。コン・リーとのコンビ。2014年、110分、中国。 文革時に娘の密告で収監されるルー。愛する妻はショックと心労で記憶障害となり、再…