モグラ談

40代のリベラルアーツ

【映】アノマリサ(2022/1/30)

作品情報

  • マルコヴィッチの穴“や”エターナルサンシャイン“のチャーリー・カウフマン監督・脚本の長編CGアニメーションアメリカ、2015年、90分。
  • 暖かく、美しく、リアリティある音と映像。街灯、車内の空気、室内の陰影、電話越しの声。人物の動きはスムーズさにかける。心情表現のリアリズム。落ち着かずに窓の外を見る、テレビをかける。
  • なにか充足しきれない空洞を抱える主人公。ないものを求める。いまあるものは同じに見える、同じ声で聞こえる。埋めるために、自分だけみつめて手を伸ばす。モータルを受け入れられない、みつめられないからいつまでも満たされることはない。刹那の空虚をニコチンでまぎらわす。そんな心情をみた。
  • 彼はこの先、どんな人生を送るのだろう。どう折り合いをつけていくのだろう。
  • この人間像、それを備えた本人にしか描けないのではないかなと思う。
  • シンディ・ローパーの“Girls just want to have fun”を歌う。心に染み入る。素晴らしいシーン。声優はジェニファー・ジェイソン・リー

“I want to be the one to walk in the sun”