モグラ談

40代のリベラルアーツ

【音】オルガンプロムナードコンサート(サントリーホール 2022/03/10)

  • 毎月開催されるお昼休みの無料コンサート。この日は、リスト、サンサーンスのロマン派オルガン編曲2曲とラングレの小組曲
  • はじめてのサントリーホール。木目調の暖かみのある壁面と、多数のシャンデリアがほどよい緊張感を演出。立体的に飛び出すパイプは躍動的な鹿の角のよう。舞台にある演奏席は、客席とパイプオルガンの中間に位置。東京芸術劇場とは異なる空間。
  • 演奏は、ベルギー生まれのジャン=フィリップ・メルカールト。観客の注目を背中に受けて演奏する。
  • リストの「葬送」。「愛の夢」「ラ・カンパネラ」の印象が強かったため、レクイエムのリストは新鮮。1949年のこの作品は、同年逝去したショパンのためか、前年のハンガリー革命を意識して作られたものとのこと。唐突感を感じさせる最後は独特な余韻を残す。
  • ラングレはフランスの作曲家。盲目の音楽家を思い浮かべながら聴く。
  • サンサーンスからは「死の舞踏」。1874年の交響詩。真夜中に現れた死神のヴァイオリンの音色とともに骸骨が躍るという不気味な情景を描く。頭に、ナイトメア・ビフォー・クリスマスが浮かぶ。
  • 次回は二階席で聴いてみよう。

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