【本】熔果(黒川博行)
- 黒川先生の最新刊。堀やん、誠やんコンビが、今度は金塊強奪事件にくらいつく。
- ほかに読む“べき”本があるのはわかってるが、家族の外食の誘いも断り、捧げたかの週末に悔いなし。
- 黒川作品の中毒性について考える。疾走感、タフネス、漫談、因果応報。張り巡らした伏線をきっちり回収する緻密さにもすっきり感。原始的な欲求を追い続ける人間の浅ましさと気持ちよさ。どうひいき目に見ても主人公はひどいし、悪いことばっかりしているのだが、彼らの痛みが自分の痛みのように感じられるのはなぜ。
- このコンビ、疫病神シリーズの二人にすりよって来た感じがしないでもない
“わしは堀やんとふたりでやりたいんや”