モグラ談

40代のリベラルアーツ

【映】バビロン(デイミアン・チャゼル)

  • 久しぶりに妻と映画館。「ラ・ラ・ランド」のデイミアン・チャゼル作品。ブラピ、マーゴット・ロビー出演。トビー・マグワイアもちょい役で登場。「ラ・ラ・ランド」のジャスティン・ハーウィッツの音楽が3時間超惹きつける。2022年、189分、米。
  • 1920年代のハリウッドに夢を求めてきた青年マニーと若手女優ネリー。大物俳優ジャックとの出会いで二人の人生は大きく拓けていく・・・。
  • 古き良きサイレント時代のハリウッドの記録であり、回顧であり、郷愁であり、内省でもある。ハリウッド映画自体の終末の預言でもあり、映画そのものに対する愛と希望や映画関係者自らへのエールともいえる映画。
  • 演出・映像はゴージャスでクレイジーともいえるし、ハチャメチャともいえる。コロナ禍で抑制されてきたショービズ界の鬱憤をこれでもかと晴らすようなオープニングからの数十分。欲を満たすことが希望をつないでいく、といった当時のハリウッドの狂騒を想像。こうした世界は史上、1920年代のハリウッドと2世紀初頭のローマくらいではないか、などと思う。
  • ブラピは本当に成熟してきた。役者としても製作者としても。
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