モグラ談

40代のリベラルアーツ

【本】若い読者のための文学史(ジョン・サザーランド)

  • イギリス文学を中心に、おおむね時間軸に沿って、小主題でくくりながら、作家と著名な作品を紹介していく。“イングランドの話(チョーサー)”“フィクションの家(ボッカチオ/セルバンテス)”“ロマン派の革命家たち(バイロン/ワーズワース)”といったように。ホメロスシェイクスピア、ミルトン、オースティン、ディケンズ、テニソン、エリオット etc.
  • 膨大な作品の洪水の中で、なにを読むべきか。その道標となることを目指す。そのため網羅的ではないし、作品の解説も批評的満足を期待するには物足りないが、平易に上手にくくりながら紹介してくれるありがたい通史。読書欲を刺激する一冊。
  • はじめて知った(文学研究界での)通説いくつか。
  • 訳者はシェイクスピア研究で有名は河合祥一郎氏。紹介される英詩は原文も添えられている

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