モグラ談

40代のリベラルアーツ

【アニメ】つみきのいえ(加藤久仁生)

  • 娘がまだ小さかったころ、よく読み聞かせした一冊。アニメーションを発見。アニメが先だったらしい。12分のheartful piece。
  • 読み聞かせでは、登場人物や情景への想像にひたっていった。アニメでは、最初は観察的に、だんだん自分に重ね、思い出にいざなわれていく感じ。読書とアニメで脳内での広がり方が異なることに気づく。
  • 温かい描線、色調はそのまま。時の流れもそのまま。
  • 水面の上昇とともに、階を積み重ねてきた我が家。いまはひとり。ふとしたきっかけで下層階に潜っていく。それぞれのフロアで想起する思い出。つみかさねてきた人生をひとつひとつさかのぼっていく。記憶の深層におりていく。
  • 亡き妻との思い出、娘の成長。おだやかな一生、しみじみと確かめる。生きること、老いること、ゆったりと死を受け入れていくこと。死ぬまでは生きる、ということ。
  • 記憶と思い出がいまをつくる、いまが記憶と思い出になっていく。幸せな人生。

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