モグラ談

40代のリベラルアーツ

2022-03-05から1日間の記事一覧

【美】メトロポリタン美術館展(新国立美術館)

西洋画展覧会で今年最大の目玉。日本初公開46点を含む65点、ルネサンスからポスト印象派までをほぼ時代順に展示。チラシはラ・トゥールの“女占い師”。音声ガイドは、佐々木蔵之介さんと玉川砂記子さん。 まずアンジェリコの“キリストの磔刑”、遠近法への移行…

【映】市民ケーン

オーソン・ウェルズ監督・主演・共同脚本。映画史上ベストワンに挙げられることが多い。1941年、アメリカ、117分。 “バラのつぼみ”という最後の言葉を残した新聞王ケーンの一生を、記者の取材から表現していく。 しっかりした骨格の映画で惹きつけられたが、…

【漫】かしこくて勇気ある子ども(山本美希)

作者は、大学で教職につくマンガ作家。“物語を内容とする画像表現について幅広く関心があり、特に「物語内容と表現手法の関係」を重視しています。簡単にいえば、それぞれの物語を最も魅力的にする方法を考えることです”(作者サイト)。画像のミザンセヌ。 …

【漫】へルタースケルター(岡崎京子)

不遇の事故で退くまで10年あまり、過激を投げ込んできた作者の代表作。1995-96連載の作品。翻訳、映画化もされた。 骨と眼球と爪と髪と陰部以外はつくりものの“りりこ”。自意識過剰で見捨てられる恐怖につきまとわれる。歪みながらも、そのエネルギーにのみ…

【漫】わたしは真悟(楳図かずお)

楳図かずお大美術展をやっていると知り読了。楳図作品、小学生のときに読んだ「漂流教室」の衝撃は忘れられない。本作は、1982-86にスピリッツに連載。楳図のオリジナリティは突出するが、“他作品から影響を受けることを恐れて漫画や映画、アニメ、小説など…