モグラ談

40代のリベラルアーツ

【映】神様メール(ジャコ・バン・ドルマル)

  • “神は実在し、ブリュッセルに住んでいる”という設定。「トト・ザ・ヒーロー」「ミスター・ノーバディ」のジャコ・バン・ドルマル監督作品。ファンタジックな世界観。2015年、115分、ベルギー・仏・ルクセンブルク合作。
  • 神は初めにブリュッセルを創り、家族とともにそこに住まう。部屋にこもってPCで世界を操作する神。世の不幸や出来事はすべて神のきまぐれ。それに気づいた娘のエア、誤って全人類に余命をメールで一斉通知。余命を知った人々のそれぞれの選択・・・。
  • シェルブールの雨傘」のカトリーヌ・ドヌーヴが裕福だが満たされない婦人役。重役の旦那を捨て、ゴリラを選ぶ。隠し切れない存在感。
  • フィーチャーされる6人の使徒。その多くは限られた時間を、恋し愛に捧げる選択をとる。お国柄。
  • 余命を宣告されたそれぞれの選択、というユニークな設定。いい加減で怠惰で俗悪なもの(神)に世界は支配されている、という暗喩。カトリックの国、ベルギー・フランスの作品。

作品情報