モグラ談

40代のリベラルアーツ

【映】TINANEチタン(ジュリア・デュクルノー)

  • 衝撃のB級映画パルムドールということで観てみたが・・・。2021年、108分、フランス・ベルギー合作。
  • 幼少時の交通事故で頭にチタンを埋め込まれたアレクシア。以来、車に執拗な欲情を頂き、なにものかを宿す。殺人を犯し逃亡の末、息子を失い失意に生きる消防隊長ヴィンセントと素性を偽り生活することになるが・・・。
  • まっさきに塚本監督の「鉄男」(’89)を想起。あるいは前半の連続殺人では「モンスター」(’03)。前半30分で観ていてきつくなってくるが、「レンタル550円もしたパルムドールだ」と思って見続ける。いくつかの映像美にオリジナリティと新鮮は覚えた。
  • なにか異なるものと交わり宿す、これを受け入れることの葛藤と受容。かりにそれが主題ならその意味は理解できる。
  • え、これでおしまいですか?というラスト。メディアの評価の引用に(wiki)、「「あなたが作品から何を得ようとしているかは別として、『TITANE/チタン』が、自身の荒々しい感性を完全にコントロールし、狂った様な先見性を持った作家の作品であることを誰も否定できない。」とのこと。否定はしないけど。う~む。
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