モグラ談

40代のリベラルアーツ

2022-01-01から1ヶ月間の記事一覧

【映】男と女 人生最良の日々(2022/1/30)

作品情報 “ダバダバダ、ダバダバダ”の“男と女”の続編のひとつ。当時のキャストが結集。クロード・ルルーシュ監督、アンヌ役のアヌーク・エーメ、ジャンルイ役のジャン=ルイ・トランティニャン。2019年、90分、フランス。1966年の作品の映像や音楽が随所に挿…

【映】アノマリサ(2022/1/30)

作品情報 “マルコヴィッチの穴“や”エターナルサンシャイン“のチャーリー・カウフマン監督・脚本の長編CGアニメーション。アメリカ、2015年、90分。 暖かく、美しく、リアリティある音と映像。街灯、車内の空気、室内の陰影、電話越しの声。人物の動きはスム…

【映】ツィゴイネルワイゼン(2022/1/30)

作品情報 「けんかえれじい」がよかったので、清順作品もう1作。「陽炎座」「夢二」につながる浪漫3部作に数えられる。原田芳雄、大谷尚子、大楠道代、藤田敏八。スチールはアラーキー。日本アカデミー賞作品賞、監督賞。1980年、144分。 オープニング、サラ…

【映】実録・連合赤軍 あさま山荘への道程(Amazon Prime:2022/1/23)

作品情報 実ははじめての若松作品。キャタピラーと迷ってひとまずこちらを視聴。2008年、190分。 山岳ベース事件から浅間山荘事件までを中心にドキュメンタリータッチで描く。コミックのREDを想起。 重房信子役の棒読みに驚かされつつ、遠山美枝子役の坂井真…

【映】マップ・トゥ・ザ・スターズ(Amazon Prime:2022/1/23)

作品情報 ハリウッド俳優では好きなジョン・キューザックwithクローネンバーグ、ということで視聴。2014年、109分。ジュリアン・ムーアは本作でカンヌ女優賞。 クローネンバーグは、映像に匂いのある監督。少し見ると、「あれ、この感じはあの監督」となる。…

【映】息もできない(Amazon Prime:2022/1/16)

作品情報 ヤン・イクチュン監督長編デビュー作・主演、2008年、130分。英題は、“Breathless”。暴力と純愛。韓国映画が蓄積してきた世界。 全体を通じて繰り返し既視感。別の映画からきているものでもなさそうだ。なにか人間、感情、世界の根幹というか普遍的…

【映】私はロランス(Amazon Prime:2022/1/14)

作品情報 トム・アット・ザ・ファームが素晴らしかったので、グザヴィエ・ドラン監督作品を。2012年、カナダ・フランス合作、168分。英題は、“Laurence Anyways”。 私として生きることを決めたロランスの、あるいはともにした女性の、10年にわたる愛の詩。ゆ…

【映】パプリカ(Amazon Prime:2022/1/9)

作品情報 筒井康隆氏の同名小説を今敏監督が映画化。2006年、90分。声優に綾波レイで有名な林原めぐみさん。 パレードのオリエンタリズムに押井守作品を、題材とした夢の捉え方に大友克洋作品の空気感。映像技術は一昔感否めないが、むしろ味わいあり。 夢や…

【映】けんかえれじい(Amazon Prime:2022/1/4)

作品情報 四方田氏が失明の可能性を前に観た10作から。鈴木清順監督、高橋英樹主演、1966年、86分。えれじいとは“悲歌”“哀歌”の意。 昭和10年代の岡山、福島の旧制中学を舞台にしたバンカラムービー。同名小説を原作に、清順監督がおおきく手を加えたとのこ…

【映】東京物語(Amazon Prime:2022/1/3)

作品情報 正月風情でウォッチリストから。小津安二郎監督、1953年、135分。海外でとくに評価される小津映画代表作。 前半、冷たい子どもたちに胸が痛む、みていられない。舞台は1952年頃の東京下町。終戦から7年、価値観と信奉の崩壊から急速に生まれ変わっ…

【映】桜桃の味(Amazon Prime:2022/1/2)

作品情報 イラン映画でも、と思いウォッチリストから。キアロスタミ監督・脚本、1997年イラン・フランス合作、98分。97年カンヌでパルムドール。今村昌平監督が「うなぎ」で受賞した年。 見終わってからキアロスタミ監督と気づく。20年以上前にみた「友だち…

【映】ジョゼと虎と魚たち(Amazon Prime:2022/1/2)

作品情報 娘が見ているのを隣で視聴。2020年、タムラコータロー監督、ジョゼ役は清原果耶さん。98分。 大分昔に原作を読んだが、かすかな記憶に照らすとアニメはまったく別の作品。原作は、もっとこう、どろどろ渦を巻き、屈折し、ぶつかりあい、淫靡で、余…

【TV】紅白2021

今年の紅白はよかった。落ち着いてた、司会も演出も。舞台の花は美しかった。 これまでの紅白、万人が求めるものをつくろうというリキミがあったような。ある種、高度成長や64年オリンピックの時代空気のようなものを勝手に背負ってたというか。気のせいかも…