【映】第三の男(キャロル・リード)
- 映画ランキングで常にあがってくる一作をアマプラで。戦後分割統治されたウィーンを舞台としたノワール。カンヌグランプリ。1949年、105分、英。
- 終戦直後、分割統治下にあったウィーンに親友ハリー・ライムを訪ねてきた作家のホリー。ハリーの家に着くとハリーは交通事故で死亡したと告げられる。腑に落ちないホリーは、真相究明に奔走するが・・・“(映画.com)。
- ハリー役はオーソン・ウェルズ。市民ケーンで監督・主演。本作では、出番は少ないが、強烈な印象を残す。
- 明と暗・光と影の表現、無人の街路にうつる影の表現、人物の入れ替わりというトリック、下水溝での追跡。随所に名作といわれる所以をみつける。
- アントーン・カラス作曲の主題曲は誰もが聞いたことのあるもの。いまとなってはエビスビールのCMソングの印象が強いが、この牧歌感とサスペンスのギャップが印象を残す。作中で多用される。曲と映画が一体化する。